ホーム > 紅花の栽培のしかた
畑で栽培する場合、プランターで栽培する場合の2通りを紹介します。
紅花は湿気を嫌うので、畑は日当たりが良くて水はけの良い場所を選び、1㎡あたり苦土石灰を100g程度と、チッソ・リン・カリを含んだ化成肥料100〜150g程度と、堆肥5kgを混ぜ込んで、20cmくらいの深さに耕します。
種は1㎡あたり75粒程度用意します。種をまく前によく水洗いします。
畑の全体をならして、うね幅60〜75cmくらいの播き幅のところに、種が重ならないように条まきします。播いたら上に2cmくらいの土をかけておきます。4〜5日くらいで発芽します。
本葉が2〜3枚開いたらまず1回、6〜7枚になったら2回目の間引きをします。葉が大きくて色が良く元気に成長しているものを残し、最終的に株と株の間隔が10〜12cmくらいになるように間引きます。間引いた葉はおひたしや味噌汁の具などにして食べることができます。
水はあまりやりすぎないようにして、土が乾燥しているような場合に、株本から少しはなして水をやります。水で土が葉や茎にはねあがると病気になりやすいので注意し、できれば雨にあたらないようにポリフィルム等を使って雨よけをかけます。また、追肥は普通は必要ありませんが、2回目の間引きの頃に元気がないようなら、チッソ・リン・カリを含んだ化成肥料50g程度を株本から少し離れた所に播きます。雑草はまめに抜きます。
20〜30cmくらいの高さに成長したら、うね間の土を株元に盛上げて茎が倒れにくくします。
土寄せが終わったら1〜2m間隔で支柱を立て、ビニールひもなどではさみ込むようにして誘引します。フラワーネットを使用するのも良いでしょう。
だいたい7月上旬〜中旬頃に開花します。加工品にする場合は7〜8分咲きの頃に収穫します。紅花はとげがあるので、すり花や紅もち等にする場合は早朝の朝露が残る頃に収穫し、乱花にする場合は晴れた日の日中に作業手袋などをして収穫します。ドライフラワーにするなら花がたくさん開いたところで株元から切り取って、風通しの良い日陰に逆さにして干しておきます。